ヤングエース第3号感想~アスカの復活と、"濃い"貞本さんの付録~

不敵な笑みで見つめているマリの表紙が素敵な「ヤングエース 第3号」です。

アスカ、復活。母と共に・・・
今回の「貞本エヴァ」の表紙は、
宮村優子さんいわく「おさる」のぬいぐるみを抱っこしている幼いアスカで、
とても可愛らしいですね♪
本編は、死の淵に立たされ救いを求めるアスカと
弐号機に宿るキョウコの魂とが再会し、アスカが生きる気力を取り戻した場面です。
「シト新生」や「Air」で「アスカ復活だぁ!」とワクワクしたシーンです。
映画では暗い森をさまよった末に母を見つけるという描写でしたが、
漫画では青空のもと草原で再会するという描写ですね。
母と過ごした思い出の地でしょうか。
優しく微笑むキョウコさんの顔をアスカが見るのは久しぶりなんだろうな、
と想像して目頭が熱くなりました。
弐号機と共に水上へ現れ「おまたせ」のセリフで今回は締め・・・
早く勇姿が見たいですぅ~(身悶え)。
そして、貞本エヴァのシンジくんは
弐号機と共に量産型エヴァシリーズと戦うのでしょうか・・・?
ちなみに、今回のお話の冒頭に出てきた
首相の秘書さんが女性でなかったことがちと残念です。
「Air」でもお声のみなので、どんな方なのか見てみたかった・・・。
さながら貞本義行の大特集ってわけね。ありがとう・・・ヤングエースさん

創刊以来「エヴァ」関連の付録が続いている「ヤングエース」ですが、
今号は貞本義行さんオンリーの特集冊子「お貞本(おさだぼん)2009」です。
以前「少年エース」2002年12月号でも「お貞本」は付録になり
大反響だったみたいですね。
私は今回初めて入手しました。
漫画・イラスト・インタビュー・略歴・奥様(漫画家・たかはまこさん)による
エッセイ漫画など"貞本さんがてんこ盛り"です。
「エヴァ」関連でいうと貞本エヴァの今後や「新劇場場」についてのお話と
マリのラフスケッチが特に良かったですね。
僕なりの解釈として『実は、エヴァは親子の話ではないのか』と思っているので、マンガ版ではその点を描いていきたいと思っています。
「お貞本 2009」貞本義行ロングインタビューより
今後の漫画の方向性を聞かれてのお答えです。
映画とは異なる展開になってきたシンジとゲンドウの物語に
レイとユイがどうからんでいくのか気になります。
そしてアスカとキョウコの物語についても
映画より描写が増えるといいなと思いました。
まるで「エヴァ」の生贄みたいな二人には、
少しでも幸せになって欲しいです・・・。
旧劇場版の時はストーリー的にと言うか、テーマ的にシンジが後ろ向きな感じでしたが、本来テレビシリーズでは意外と前向きなんですよね。『破』では、最後の最後まで諦めないシンジに感動しました。
レイは神秘性が若干薄れていると思いました。『ポカポカ』発言とか(笑)。
アスカについては、ちょっとかわいくなっていましたね。シンジを拒否するだけではなくて、やきもちを焼いたりして、一般的な女の子らしくなっていると感じました。
「お貞本 2009」貞本義行ロングインタビューより
「破」でのシンジ・レイ・アスカについての感想です。
やっぱりシンジくんが頑張る姿って感動するんだ~と思いました(笑)。
今までスクリーンで見てきたシンジくんは
いつも心を閉じて引きこもっている姿ばかりでしたから、
テレビ版で一生懸命頑張っていたシンジくんを
私はつい忘れてしまうからかもしれません。
ミサトさんも新劇場版ではより支えてくれているし、
「破」のシンジくんの姿は本当に感動します。
レイの「ぽかぽか」発言、私は好きです。
ちなみに私の脳内では「ぽかぽか」はひらがなです(笑)。
自分でもよく分からないシンジくんへの想いをアスカに説明する為に
「ぽかぽか」という言葉を見つけたレイがとっても可愛らしいからです。
「序」ラストの女神のような微笑みに比べ女の子らしい表情でしたし、
レイがだんだん「人間」になった事が感じられますね。
「破」のアスカは加持さんへの恋心を持っていないからか、
シンジくんに対する感情がストレートだし観客の私も分かりやすくて楽です(笑)。
苦手な料理に挑戦する姿も「お約束」ですし(レイ含め)、
アスカもまた可愛らしいですよね♪
自分の部屋に帰ると小鳥や子犬達がいっぱいいて話しかけているような、不思議少女なイメージでした。庵野さんからは、巨乳(笑)で大人っぽくて、まわりと比較して年上に見えてもよいと言われていました。
「お貞本 2009」貞本義行ロングインタビューより
脚本の初期段階でのマリの設定やイメージに関するお話です。
記事「Newtype9月号感想 ~貞本さんに聞く、マリのデザインについて~」
にも書いたようにイギリス人としての設定も説明されていました。
不思議ちゃんと聞いて、なんだかちょっちマリの言動が腑に落ちた気もします。
あと確かに"乳揺れ"してましたが、今時のはげしい巨乳ではなくて
私の"母目線"はホッとしてます(笑)。
プラグスーツのデザインのお話も興味深いです。
仮設5号機搭乗時の旧スーツは
古めかしさの表現に旧ソビエトの宇宙服の雰囲気を取り入れたり、
最新スーツへの変遷には車のデザインチェンジの様子を当てはめたりという、
キャラクターデザインの視点や努力に感心しきりでした。
先日行われた、「エヴァ」スタッフによるデザイン解説や裏話のイベント記事も
合わせて読むととっても楽しめます。(マイコミジャーナル内のイベントレポートです)
貞本さんのクルママニアっぷりを赤裸々に。奥様のエッセイコミック
たかはまこさんによる貞本さん観察漫画?もとても面白かったです。
私の実家の弟も、大の車・バイク好きです。
貞本さんほどではありませんが、
やはりシートやマフラーが6畳間の彼の自室にゴロゴロしていますね。
彼らは雑誌や漫画本と同じ感覚で転がしておくのでしょうか?
奥様用の車を日産「キューブ」に買い替える際、
好みの"顔"だからとモデルチェンジ前の車体に決めちゃったり、
シートの色にこだわり実家・愛知県では即決せず、
勤務先・東京で納得いく色を見つけてから購入し奥様に送るなど、
優しいというかただ自分の趣味を貫き通しただけというか・・・
いやはやクルマバカ一代(一台?)に恐れ入りました。
そんな貞本さんを優しく許容するたかはまこさんも尊敬します。
漫画本編をあっさり?読み終えてしまった分、
付録で「エヴァ」を堪能させてもらいました。
来月号も「貞本エヴァ」は掲載されるようだし(笑)、
レイのマウスパッドが付くし楽しみにしています。
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